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今回ふぐ料理を味わうために訪ねたのは、ホテル九重。まずは焼いた白子を熱燗に溶いた、白子酒で一杯。五臓六腑に染みわたる。腹の底から温まったところで箸を取る。てっちり鍋、雑炊、蒸し物、唐揚げに白子焼きと、まさにめくるめくふぐづくし。
普段、あまりふぐにお目にかからない者にも、天然ものの養殖ものの味の違いがはっきりわかる。しっかりとした身の歯ごたえと甘みは雲泥の差である。だしのきいた雑炊をかっこみ、一度干してくせを抜いた皮の煮こごりをつつく。 |
| そして一番の楽しみは、なんと言っても薄造りのふぐ刺し、てっさ。ふぐ本来の味わいを存分に楽しむなら、行き着くのはてっさであるとは、魯山人の言葉だ。美しく放射線状に盛られた透明なふぐの下に、皿の模様が透ける。一切れつまんで、ポン酢を少し付け、口に入れる。ポン酢はカボスを使うところが多いが、ここは橙。ぷりぷりとした歯ごたえ。なんとも贅沢な脂の甘みが口のなかではじける。地元産のあさつきと一緒に食べるとさらなる美味。自然と顔がほころんでいく。まったく贅沢の極みだ。ふぐは遠州にあり、をしっかりと頭に刻み込みつつ、盃を重ねていった。 |
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浜名湖の湖畔、目の前すぐに水際がせまる絶好の場所に立つ、鞠水亭。舘山寺温泉の名湯とともに、冬場はとらふぐ料理が楽しめる。出されるふぐはもちろん、遠州灘の天然もののみ。そのこだわりのふぐは、てっさにして皿に盛ったあとは、ひっくり返してもはがれ落ちないほど弾力性に富んでいる。
てっさ、てっちり、唐揚げ、雑炊のほか、こちらの一押しは天然とらふぐの炭火焼。高級なとらふぐを贅沢な厚さの切り身にして、じっくりとあぶり焼きにすると、淡白なふぐからは想像できないような、ジューシーな味わいとなる。
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浜松駅からタクシーで約5分、浜松城公園に隣接するヨーロピアンな香り漂うシティホテル。その1階にある「日本料理 堂満」でも遠州の天然とらふぐを提供している。気軽にテーブル席で食べてもいいし、くつろぎたい時は座敷席へ。
「天然とらふぐづくし」は、ひれ酒から始まり、皮と身皮の紅葉ポン酢和えや、煮凝りの先付を楽しんだあとに、てっさが来る。さらに一口握り寿司、酢橘(すだち)や素塩(もとじお)を付けて食べる唐揚げ、ふぐちり鍋と続き、しっかりダシが効いた雑炊で締めくくる。
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