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最終更新日:11月25日
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10月22日更新
これまで旅を重ねてきたが、振り返って見ると暑い時期には南国へ、寒い時期には北国へと常に季節を追って旅してきたような気がする。今年の冬も極寒と最高の冬景色を求め、北の地に足を運んでみようか
文: K.Tomiyama 写真提供: くもゆに写真工房
北国の旅、と目標を定めたのはいいのだが、さてどこを目的地とするか。どうせなら、とことん冬を満喫しに日本最北の街、稚内を訪れてみようか。
旭川と稚内を結ぶ宗谷本線の旅。ひたすら車窓から景色を眺めて過ごすだけの列車の旅。窓の向こうにはどんな景色が映りゆくのだろうか。今回だけは妻に頭を下げて、心静かにひとり旅を楽しんでみたい。
旭川駅から名寄(なよろ)駅を経て稚内駅へと結ぶ宗谷本線。旭川から北上すること259km、乗車時間5時間半の長旅だ。1分でも早く目的地へ、と急いだ旅も多かったが、若い頃は列車の旅と言えば各駅停車が当たり前だったよな。同行者がいればつい話をしたくなるが、今回はまったくのひとり旅。何もせずただひたすら窓の向こうに広がる景色を眺め、心も頭も素の状態にしてみるのも悪くない。
旭川から名寄までは快速列車だけに乗客の数も多いが、名寄から普通列車に乗り換えると、数えるほどしか人がいないことに気がつく。実は、この旅、ここからが本番なのだ。1両だけの普通列車は名寄駅をでると、各駅停車で進んで行く。日進、北星、智北…と天塩川に沿って右へ左へと森林を縫いながら走り抜けて行く。
雪に覆われた森と林をぬうように列車は駆け抜ける(1月)
雪に覆われた森と林をぬうように列車は駆け抜ける(2月)
冬の時期は、雪をかぶった樹林風景が窓の外に続き、時折激しく雪が舞い上がる。写真に凝っている我が輩としては、雪煙をあげて走り抜ける列車の姿をカメラにおさめたい衝動に駆られてしまう。
列車はなおも進み、旭川と稚内のほぼ中間地点に位置する音威子府(おといねっぷ)駅にさしかかる。天塩川の水運により栄えた音威子府村は最盛期は5000人もの住民がいたそうだが、今や1000人を割る人口希薄地帯になってしまった。しかし音威子府駅には、知る人ぞ知る旨い立ち食いそば屋が今でもあるという。今回の旅では途中下車できないが、それはまた次の旅の楽しみにとっておくことにしよう。
音威子府を過ぎ、幌延までさしかかると車窓は原野の荒涼風景に。北緯45度を越え、左手にサロベツ原野が広がってくる頃には、陽が傾き、薄暮の美しい風情に包まれる。都会でも毎日見ているはずの夕暮れ風景だが、こうして列車の窓から時の移ろいを追いながら見ていると、改めて自然の偉大さに大きな感動を覚える。
辺りが漆黒の闇に包まれる頃、列車は稚内への下り坂へとさしかかり、窓の向こうには街の小さな灯りが見えてくる。列車に乗ってから自然の風景ばかり見ていただけに、街の風景が新鮮に映る。旭川を出発してから5時間半、稚内にて列車の旅はゴールを遂げる。ふと目を遠くにやるとホームのはずれに「最北端の線路」の碑が。日本最北端の駅に降り立った感動が押し寄せて来る瞬間だ。
吹雪に見舞われ大自然と立ち向かう抜海駅(1月)
乗車時間5時間半。日本最北端の駅に到着した感動は大きい
翌日は、ローカルバスで稚内から音威子府まで小旅行。平成2年まで宗谷本線と並び、宗谷の原野を走っていた天北線が廃線になった今、それに変わり、長距離バスが運行されているのだ。このバスに乗り、天北原野の只中を走りゆく130kmの旅。昨日の列車の旅と同様、車窓の向こうには荒涼風景がどこまでも続くだけ。1月、2月の厳冬期にはブリザードに見舞われることもあるそうだ。こうした大自然と直面できるのも最果ての旅ならではといったところか。
前から後ろへと流れゆく風景をひたすら眺める目的のない旅。そんなひとり旅から得るものは大きいに違いない。
枯れ野〜吹雪のシーズンに旭川から稚内まで北上する宗谷本線の旅。稚内では粋な場所でお食事を。 復路、2日目は地元の長距離ローカルバスで天北原野を走り抜けます。
聖地がもたらす甦りの旅
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心澄ます 秋夕の茶会
茶の心にふれ、日本のよさを感じる茶事体験。1日1組の限定
冬こそ北陸、美食の宿
囲炉裏を囲み、身体に優しい伝統料理を味わう癒しのひととき
提供:JALツアーズ
この情報は2008年10月22日現在のものです
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